2023年12月27日
現在、千葉県内でA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の大きな流行が発生しています。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、いずれの年齢でも起こることがあります。特に幼児期から学童期の小児がかかることが多い呼吸器感染症です。妊婦さんの中でも、上にお子さんさんがいる経産婦さんの感染が多いです。
稀ですが妊婦さんの場合、症状が出てから急速に病態が進行し、母子ともに命の危険がある場合があります。
潜伏期間は2日から5日までで、主な症状は38℃以上の発熱、全身の倦怠感、苺状の舌(苺舌)、強い喉の痛みや赤みを発症し、しばしば吐き気を伴うことがあります。症状がある場合、かかりつけの産婦人科に相談し受診をしましょう。
感染経路は飛沫感染、接触感染、経口感染です。通常、患者の咳やくしゃみなどのしぶき、菌が付着した手で口や鼻に触れることによって感染します。家族が感染している場合は、家庭内で感染が広がらないよう対策をとりましょう。