2024年12月09日
2024年第48週(11月25日から12月1日)における伝染性紅斑(りんご病)の県内の小児科定点当たり報告数は、前週「1.31」から増加し「2.10」となりました。定点あたり「2.00」を超えたのは統計をとり始めた1999年以降初となり、注意が必要です。
伝染性紅斑は頬がりんごのように赤くなることで「りんご病」と呼ばれています。
パルボウイルスB19の感染によって起こり、幼児・学童の小児を中心にみられる流行性の発疹性疾患です。
ウイルスに感染し、約1週間ほどの潜伏期間で鼻水、咳、発熱、倦怠感、筋肉痛などのかぜ症状から始まります。
発熱はあっても、軽度であることが多いです。
かぜ症状が出てから10日ほど経過すると頬が赤くなり、続いて腕や脚部にも網目状・レース様の発疹がみられます。
胸やお腹、背中にも発疹が出現することがあります。
発疹は1週間ほど続き、自然に消失しますが、一度消えた発疹が短期間のうちに日光や熱(入浴や運動など)により再出現することがあります。
頬が赤くなる頃には抗体ができているので、周囲に感染する可能性はほとんどないといわれています。
大人が感染した場合、手指や膝の関節が痛くなる・腫れるといった症状が出ますが、かぜ症状や頬が赤くなる、発疹などの症状が出ない場合があります。
特に注意したいことは、妊婦中またはその可能性がある方への感染です。
妊娠中に感染すると胎盤を通して胎児に感染します。
パルボウイルスB19は骨髄の中の赤血球作る細胞を壊すため、胎児が重度の貧血を起こし、胎児水腫*という状態になり、流産や死産になることがあり、注意が必要です。
*胎児水腫・・・胎児の胸やお腹に水が溜まったり、全身に浮腫(むくみ)をきたしたりする病気
感染経路は感染した人の咳のしぶき(飛まつ)を吸い込むことによる飛沫感染、もしくは感染者と接触したりすることによる接触感染です。
職場、子どもの保育園・学校等で感染者がいる場合、特に妊娠中またはその可能性のある方は、かぜ症状がある方への接触を可能な限り避けるよう、注意しましょう。
また、アルコール消毒が効かないため、せっけんによる手洗い、咳エチケット、マスクの着用といった一般的な感染予防を心がけ、体調不良がある場合は自宅で安静に過ごしましょう。
厚生労働省-伝染性紅斑について
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千葉県-伝染性紅斑(リンゴ病)の流行について
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